危うく事故って、取り返しのつかない事になるところでした・・・。
辺りが薄暗くなってきた頃、ドライブでダムの外周を回る道を走っていました。
ダムの外周ですから山に囲まれて、何だか不気味な雰囲気が漂っています。
しばらく走っていると、路肩に工事現場で良く見かける感じの看板で「この先通り抜けできません」と書いてありました。
もう日が沈んで暗くなっていて急いでいたし、その看板は随分と古い感じだったので、「昔の看板がそのままになってるんだろ?」と思って気にせず突き進みました。
辞めときゃ良いのに…
そこはすごく大きなダムで、外周を回るだけでも車で30分はかかるほどです。
あの看板が見えてからしばらく走った頃、辺りは完全に暗くなっていて、道も相当細くなっていました。
車1台がやっと通れるぐらいの細さで、草木は生い茂り、道はガタガタ、ガードレールは無く、ちょっと油断するとダムに落ちてしまいそうな道です。
時々現れるガードレールはボコボコに変形していて、明らかに事故ってるのが見て取れます。
僕以外に車は1台も通らず、下界よりも気温が5度以上低くて、道はどんどん悪くなっていきます(かなりの標高です)。
落ち葉が道を埋め尽くし、道幅が正確には分からないぐらいで、しばらく車が通ってないのは明らか。
それでも僕は突き進みました。
なぜなら、以前にその道を通ったことがあって、このまま進めば街まで出れるとわかっていたからです。
でも、それは勘違いでした。実はその道は僕が知っている道と違っていて、相当前に分岐を間違ってしまっていたんです。
そうとは気づかず突き進むうちに、舗装されていた道もガタガタになってきて「あれ?こんな道だったっけ?」と不安になってきた頃、いよいよヤバい雰囲気が漂ってきました。。。
デッカい倒木が道にはみ出していて、危うく突っ込みそうになるし、道に大きな穴が空いていてはまりそうになるし・・・マジで焦り始めました。
「そろそろヤバイ」と思ってナビを点けてみると、もうちょっとで峠は抜けれそうだという事がわかりました。
30分ほど車1台通るのがやっとの、グネグネの細い道を走っていたので相当しんどくなって来ていて、コーナー続きで気分が悪くなっていました。車を止めて降りたい気持ちでしたが、辺りは真っ暗な山の中で路肩に止めれるスペースもありません。
「もうちょっとで抜けれる」と気持ちが悪いのを我慢して、ヘアピンカーブを曲がり切った時に、信じられない光景を目の当たりにしました。
道が封鎖されていて、「崩落の為通行止め」と書かれた看板とともに立派な柵がされていたんです・・・。
・・・。はい。
また30分かけて今来た道を引き返すしかありません。
「マジか?ふざけんな!もっと分かりやすく書いとけや!」と怒りが込み上げてきたと同時に、給油ランプが点灯して焦りも出てきました。
「ヤバイ・・・」
今居るのは、完全に山の頂上にあるダムの周りです。半径数十km以内にGSは有りません。
僕の車は結構早めに給油ランプが点くので、まだ走れるのは分かっていますが、最寄りのガソリンスタンドまで保つかは微妙なところです。
なんせド田舎の山の中ですから、運良くGSがあったとしても、17時、18時には閉まってしまうので、街まで降りて24時間やってる所を探さないといけません。
下りはニュートラルにして、エアコンを切って、踏み込まず、出来るだけ燃料を温存しつつ走りました。
警告を見逃すな!
行き止まりの30分前に、ポツンと路肩に置かれていた「この先通り抜けできません」の看板で引き返しておけば、こんな事態にはなりませんでした。
あのシグナルを重要だと気づき、そこで真剣に先を見て、リスクを考えて行動していれば・・・。
これはビジネスをやる時にも通じることです。
失敗する(落ちる)前に必ず兆候が現れるものです。その兆候に気付いて即座に対策をしておけば、最悪の事態は避けられるかもしれません。
道路は引き返せば良いだけですが、人生(ビジネス)の場合は引き返して修正する事はできません。
突き進んで行き止まりだった場合、そこまでに掛かった時間やお金は返ってきませんので、突き当たってしまう前に、本当に大丈夫かを確認することが重要です。
ヤバそうな兆候が見られたら直ぐに方向を変えるか、止めるかを判断して、無駄な時間やお金を浪費しないように注意しなければいけません。
方向を示してくれるメンターを見つけよう
信頼できるメンター(先生・先輩)が居れば、今自分が進んでいる方向は合ってるいるのか示して貰えますし、間違った方向へ行きそうになっていたら注意してもらうこともできます。
自分1人で考えてやっていると、自分では正しいと思い込んでしまって、客観的に自分が見れなくなります。
その結果、取り返しがつかない所まで突っ込んでしまうことになり、貴重な時間とお金を浪費しただけで、諦めることになりかねません。
なので、自分が進もうと思っている道の先輩をメンターにして、アドバイスを貰いながら進んでいくのが確実な成功への近道です。
独学でやるのも経験になって良いですが、先人達が苦労して、試行錯誤の上に辿り着いた道を示してくれるなら、その道を辿れば回り道無しで成功へ向かうことができます。
なので、アドバイスをくれるメンターを見つけて、示してくれる道を進むようにしましょう。
自分の道ってのは後で見返して見つけるものです。
アドバイス通りに進んだつもりでも人それぞれ個性があって、それぞれ違う道になっていますから、成功した後で、振り返って見たらそれが自分の道だったんだ、と気付きます。
だから、初めは我流にこだわらず、メンターのアドバイス通りに進みましょう。
それが、圧倒的な差となって将来現れるはずです。
PS.
ギリギリ給油系の針がレッドゾーン振り切る手前でGSを見つけることが出来て、無事給油し帰ることが出来ました。
これからは何気ない看板にも注意して、同じミスを繰り返さないように注意したいと思います。
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