起業で成功する確率を上げる4つのアイデア
国税庁の統計データによると、新しくビジネスを始めた会社の96%が10年以内に廃業するとされています。
以前「起業を成功させるために必要なたった1つのスキルとは?」という記事で起業を成功させるのに必要なスキルの話をしました。
んで今回はスキルではなくて、もう少し大きな視点というか、概念的な部分のお話をします。
これを知ってるか知っていないかでは結果に大きな違いが生まれるから、ぜひ理解しておいてください。
1.商品ありきで起業しない
前回、これから起業する人必見売れる市場の条件と見つけ方。という記事で、売れる市場の見つけ方を解説したけど、この話はそれに通じています。
多くの人は商品からビジネス(起業)を考えてしまいますが、実は逆で市場からビジネスを考えるべきです。
「いい商品を開発できた」「素晴らしい商品の販売権を手に入れた」「売れそうな商品見つけた」
↑こんな感じで商品ありきで起業を考えます。
でもこれは間違いで、良い商品、売れる商品かは市場が決めることだから、あなたがその商品をどう思おうが関係ありません。
だから、成功の確率を上げたいんであれば、商品ではなく、市場から探し始めるのが正解です。
その商品が売れる市場を見つけるんじゃなくて、その市場が欲しがるものを作る(探してくる)のが手っ取り早く、成功する確率も高いというワケです。
たとえば、あなたは超高性能で低価格のデスクトップパソコンを開発したとしましょう。
従来のデスクトップとは比べ物にならないぐらい高性能でしかもメチャクチャ安く提供できるんです。
「絶対売れる!」と思うでしょう。
でもパソコン市場は今、ラップトップ(ノートパソコン)が主流でデスクトップは売れない時代です。
商品は良くても、市場が求めてるものとは違うものを提供していては思うように稼ぐことは出来ません。
もしあなたが市場からビジネスを考えていれば、デスクトップではなく、ノートPCの開発をしていたでしょう。そうすればもっと売上は伸びるたはずです。
つまり、市場にマッチしていないと、いくらいい商品でも売れません。逆にそこそこの商品でも市場が求めている商品だったら飛ぶように売れます。
これが現実です。
だからもし今、素晴らしい商品(自称)を持ってて、それで起業しようと思ってるなら、少し立ち止まってよく考えてください。
その商品は本当に市場が求めている商品ですか?市場のニーズ、ウォンツにマッチしてますか?
もし、既に商品が出来上がってて、後戻りできない状態だったら、その商品をリリースする市場は本当にそこで良いのか再確認してください。
もしかしたら、もっと別の市場に需要があるかもしれませんよ。商品は見せ方次第です。見せ方次第で別の市場でも売れるようになるから、ホントにそこで良いのか?リサーチしてください。
2.自分の仕事はマーケティングだと認識する
社長の仕事はマーケティングです。◯◯屋ではありません。
たとえば、あなたが「パソコン販売店」として起業したとしたら、自分の事を「パソコン屋さん」だと思うでしょう。
でもそれは間違いで、あなたはマーケターで、たまたま扱ってる商品が「パソコン」ってだけです。
つまりあなた(社長)の仕事はマーケティングであって、パソコンを売ることではありません。
そこの意識をしっかり持ちましょう。
自分の仕事は「パソコンを売ることだ」って思ってたら、店のカウンターに座って客が来るのを待ってるだけになります。
でもマーケティングしないと、いくら商品が良くてもお客さんは来てくれません。
だから自分の仕事はマーケティングで、扱ってる商品が「パソコン」だっていう認識でビジネスを始めてください。
これはどんな業種でも同じです。自分(社長)の仕事はマーケティング。
つまりお客さんを連れてきて、売るのが仕事です。
3.小さくテストを繰り返す
いきなり大量に資金を投入して起業するのはリスクが高すぎます。
まずはホントに市場があるのか?その市場は儲かるのか?その市場に受け入れられるのか?をしっかりリサーチして、テストしてみることです。
出来るだけ少ない予算でテストして、ホントに儲かるのかを確認してから、勝負に出ましょう。
資金をかけていなかったら、転けても痛くはありません。でも大量に資金を投入してしまった後では引くに引けないから、ズルズルと赤字を垂れ流すことになります。
だから初めは少ない資金でテストを繰り返して、勝率を極限まで高めた状態で資金を投入すると良いでしょう。
このテストなしにビジネスを始めるのは、ある意味ギャンブルと同じで、しかも勝率の低いギャンブルになってしまうから注意が必要です。
4.改善を繰り返す
テストしたら、今までわからなかった事が見えてきます。良かった点も悪かった点も。
その結果を踏まえて商品やサービスを改善していきましょう。よりお客さんに喜んで貰えるように改善し、またテストします。
これを繰り返すことで、より良い商品、より良いサービスが出来上がってくるワケです。
一回作ってそれで終わりではダメです。常にチューニングをして改善していく必要があります。
1回で最高のモノが出来上がるはずはないし、そもそも1回で最高のものを目指す必要もありません。
改善を繰り返して、徐々に最高に近づけていけば良いんだから、まずは小さくテストをして、フィードバックを貰って、それを元に改善を繰り返す。
そうすれば市場が求める最高の商品が出来上がって、成功に近づけるはずです。
まとめ
今回紹介した4つのアイデアは当たり前なことかもしれないけど、スゴく大切なことです。
商品ではなく、市場からビジネスを探して、自分はマーケターだと認識する。
初めは小さくテストして、改善を繰り返し、ホントに有望な市場なのか?その商品は売れるのか?を見極めてビジネスを始めれば、失敗の確率は格段に下がるはずです。
スキルも大切だけど、こういった基礎的な事もスゴく大切だから、しっかりと押さえておきましょう。
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